情報基礎課題16 寝台「トワイライト」来春お別れ 老朽化、四半世紀で幕

*記事要約

JR西日本が28日、大阪-札幌を結び、日本一長い走行距離で知られている豪華寝台特急トワイライトエクスプレス」が車両の老朽化を理由に、来春限りで引退すると発表した。トワイライトエクスプレスは、1989年7月の運行開始以来、一部の部屋は予約が取りづらいほど利用は好調だったが、同社が所有する3編成とも製造から40年がたっており、老朽化が問題となっている。

*疑問点

一部の部屋以外の利用率はどのくらいであるのか?

*自分の考え・主張

ニュースでは車両の老朽化のみがトワイライトエクスプレスを引退に追いやったように書かれているが、ここでは私が思う、別の引退理由を考えていきたいと思う。まず第一に北陸新幹線の開業が原因だと思われる。北陸新幹線の長野~金沢間が来春に開業する。その際に直江津~金沢間のJR路線がJRから経営分離されて第3セクターに移行する。その際に大阪から北陸経由で札幌に向かう際にはここの区間を通らなければならず、JR側は第3セクター側に通行料を払わなくてはならない。そのため、トワイライトエクスプレスを廃止に追い込んでいると思われる。しかし、今現在、上野~札幌間を結んでいる「北斗星」と「カシオペア」は東北新幹線の盛岡~新青森延伸の際に並行する東北本線をJRから経営分離をしているが、上の2列車はこの区間を通っているので、トワイライトエクスプレスがこの理由だけで廃止に追い込まれたとは考えにくい。第二に北海道新幹線の開業である。北海道新幹線は平成27年の春に新青森新函館間が開業する予定である。これによって2つの問題が生じる。まず1つ目が時間的問題である。トワイライトエクスプレスは、大阪をお昼の12時前に出発して終点の札幌に翌日の午前10時頃に到着する。札幌発の便は札幌を14時ごろに出発して大阪に翌日の13時前に到着する。どちらともおよそ23時間かかる。北海道新幹線ができると、今のところの概算でも新幹線と特急電車を使用すると大阪を12時ごろに出発しても札幌には当日の23時ごろには到着できる。早く着くためには飛行機を使ってもいいので、時間的には大幅にトワイライトエクスプレスは負けてしまう。2つ目の問題が青函トンネルである。青函トンネル北海道新幹線在来線の共有路線となる部分である。しかし、架線の電圧を新幹線開業時に新幹線の電圧に合わせる。これでは在来線の電車は通ることができない。そこで2つの電圧でも対応する電車を新造する必要がある。そこの部分にお金が多く使われてしまうというのが2つ目の理由である。以上のことより車両の老朽化以外にもトワイライトエクスプレスが廃止される理由があると思われる。しかし、私としては寝台列車寝台列車なりの良さがあるので、設備投資にお金がかかっても需要はあるはずなので、運行を続けてほしいと思う。毎週3便の運行が難しいならば、夏休み等の繁栄期だけでも運行してほしい。(そもそもトワイライトエクスプレスは臨時列車としての運行であるので、週に3回しか走っていない。)

*その他

特になし。